
朝、出発しようとしたら散歩中のおばさまに声をかけていただいた。
朝ごはんでも食べない?
大変嬉しい提案だったのでご馳走になることにしました。
家に向かって歩きながら話していると昨日お風呂で自転車は見かけられていたらしい。
とても明るいおばさまで色々話しながら楽しい朝食をいただいた。

桃までいただいた…
朝からお腹いっぱいのご飯が食べられて今日も1日頑張れます!!

キンキンの水やお茶もいただきました。
今日も暑くなる予報。旭川の最高気温は35度ですって、まさか北海道でこんな猛暑に遭うとは思ってもいなかったよ…
道の駅で休憩しながら旭川に向かう。坂道はどうだろう、深川市から旭川にかけての道が結構勾配ありそうだ。

「戸外炉峠の猫バス(七国山行き)」
深川の道の駅から県道79号に沿って進むとトトロ峠に着いた。
この峠まで来るのに汗だくで肌着だけで走っていた。実際は大して登っていないと思うけど一漕ぎ一漕ぎする度に汗が滴り参ってしまう。
このバス停は割とひっそりした場所にあるけどここ目当てで何組かと会った。
自分用の写真を撮ったりご家族の写真を撮ったり、ねこバス一台しかないけど結構時間を使ったな。
駐車場からは深川市を一望できて楽しいところでした。

トトロ峠からもまだまだ登る。
峠っていうからあそこから降りかと思っていたけど、どういうわけかまだまだ登る。
道の脇に消えかけの轍があった。ねこバスが通った跡かもしれない…

さあ下りだ!!
気づかなかったけどでっかいトンボも写ってる。
県道79号静かでいいね。この瞬間だけ暑さを忘れられる。

坂を下って少し寄り道。Google mapによるとこれが最北の杉らしい。
看板もないし、廃屋の裏にポツンと立っているし、正直信ぴょう性ないけど一応撮っておいた。
この通り何もない、夜は星がすごそうだ。

そば畑とトラクター。
あのトラクターは動くのかどうか。
こんなに静かなところでも人の気配はあり、仕事があり、日本は広くも狭くも感じる。

深川市を出る前に直売店でトウキビを買った。
北海道ではいくつか見かけていて前からちょっと気になっていたのだ。
老夫婦が営まれているこのお店。外にはトウキビの蒸し器がモウモウと水蒸気を出している。
その前にはトウキビの皮が山積みになっていた。
トウキビは三種類あった。黄色、白色、混じっているものの三種類。
おばあちゃんに尋ねると黄色いものはどこでも食べられるみたいなので混じっているものにした。
(確かピーターコーンだった気がする)
驚くほど甘い、少し塩味がする、粒はキラキラと張っていてとてもジューシーだった。
これが北海道の夏の味か。

クマを避けるかクルマを避けるか…
トウキビ売りのおじいちゃんからここを抜ける国道は狭いし車通り多くて自転車は危ないよと教えてくれた。
脇の道の方が魅力的だったし当然通るつもりだったけど…まさかの熊出没してると看板が出ていた。
これは参ったぞと悩みに悩んだ結果、小心者の僕の足は自然とトンネルへ向かっていたのだ。
旭川まで登りを覚悟していたけど全然そんなことなく、何本かトンネルをくぐっていけばすぐに旭川市に入った。
国道から見える側道は石狩川に沿って続く気持ち良さそうな道だった。

旭川市に入って最初にきたのはここ「アイヌ文化の森 伝承のコタン資料館」
国道から外れて住宅街に入ったところに北邦野草公園という大きな公園(嵐山という小山)があり、そこの資料館に野草資料館とアイヌ資料館が入っていた。
アイヌが目的で来たけど展示料は少なく、野草資料の方が興味を引くものが多かった。
と思ったら公園内に住居レプリカなんかがあったのか!! 調べ直している時に気がつき…また次の機会で。

旭川は周りたい場所がたくさんあるので楽しみだった。
次に訪れたのは「三浦綾子記念文学館」。
僕はここに来るまでこの方の事を知らなかったけど、その土地の芸術家や作家にはどうも惹かれてしまう。
必ずと言っていいほどその人の作品にはその地域や暮らしが反映されていて、より深く知る事ができるから。
三浦綾子さんは元々小学校の教師で軍国主義バリバリの時代に教鞭を執っていましたが、戦争が終わり自分のやってきた事に絶望し退職。その後長い闘病生活を経て懸賞小説に入選した「氷点」をキッカケに当時42歳と遅咲きの作家生活が始まりました。闘病中にキリスト教に出会い洗礼を受けた三浦綾子さんの作品にはキリスト教の考えも多く取り入れられています。

文学館の周りは旭川市外国樹種見本林が広がっていてウッドチップの道を木漏れ日を感じながら散策できます。
裏手には美瑛川が流れている広い公園の一部で色んな動物と出会えるらしい。この日はエゾリスを見かけた。
三浦綾子さんの「氷点」の舞台とされているところでファンにはたまらない聖地の一つだ。

資料館を二つも巡っていたらいい時間になった。
夏らしい雲が薄い茜色に染まり始めて1日の終わりを告げていた。
数字だけでは青森の方が暑かったかもしれないけど、体感ではナンバー1の猛暑だった今日。
まさか北海道で味わうことになるとは思わなかったぜ。

セイコマ見つけるとついつい買ってしまうなぁ。
この焼うどんキムチのせが暑くても美味しく食べられるのよね。
暑い一日だった!! 涼しくなるまで銭湯でのんびりして市内の無料キャンプ場で泊まることにした。
走行距離:67km
朝:モーニングいただきました
昼:セイコマ
夜:セイコマあったら買ってしまう
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