
Yさん宅で朝食をいただいた。
旅館のご飯並みのボリューム、お昼ご飯分までありそう。
二度の朝食と焼肉、寝床までいただいて本当にありがとうございました。
帰るときには飲み物やお菓子の差し入れまでいただいて…感謝です。

9月から始まる住み込みバイトに向けてまた南下していく。
今日はまた札幌市まで行こうかな。
来た道をまた走るのもつまらないので一本西側の国道275号を走ることにした。
国道12号よりも信号が少なくて快適に走れるけどトラックがビュンビュン横を通って行くから少し怖い。

月形町に入ったところで「月形樺戸博物館」に寄りました。
北海道は歴史が浅い代わりにディープな出来事が多いような。
この資料館は1882年〜1919年まで樺戸集治監があり平成8年に現在の博物館になりました。
北海道の開拓はかなり暗い歴史があり考えさせられました。
当時、人手不足に困った日本は凶悪犯罪者を使い開拓を行うことを考えつきます。
開拓前の北海道はただの原野、原始林なので作業は困難を極めます。
それに冬は極寒の北海道、ヒグマ(当時は狼もいたのかな)にも怯えががら作業するとてもハードな状況でした。
こういった集治監を各地に配置し、競わせる形で開拓を進めたそうです。(有名なのは網走ですね)
もちろんこんな苛烈な環境なのでどんどん囚人達は亡くなっていきますが、
驚くことに当時の日本政府は「囚人達を利用した方が人件費が削減できるうえ、亡くなるほど管理する税金が少なくなるので良い」という考えで、その価値観がまかり通っていました。
「囚人に二重の罰を与える必要はあるのか」という声を上げる人たちもいたそうですが、結局長年の間囚人たちには過酷な労働が強いられました。作業者を確保するために騙して借金を背負わせてそのカタに北海道に連れて行かれた人も大勢いたそうです。
この資料館はかなり詳しく北海道開拓史が展示されていました。
僕が走って来た道も大勢の血が流れ作られた道です。

資料館に行っている間に雨が上がり虹ができていました。
北海道で見る虹は遮るものがなくとても大きく見えました。

今晩は旅人の間では有名な「Mr.Bicycle」さんにお世話になりました。
おじいさんが営まれている理髪店ですが、日本一周している人は無料で髪を切ってくれるお店です。
タイミングが良ければ一泊させていただけます。
ご主人も若い頃自転車で日本一周していて色々お話を聞かせていただきました。
話がとても上手いんです。ユーモア溢れる語りはいつまでも聞いていられます。
最後にこんな素敵なTシャツまでいただきました。僕は652人目の来訪者です。
走行距離:88km
朝:豪華な朝食
昼:スナックパン
夜:ラーメン作っていただきました
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