
北茨城一番の目的は「袋田の滝」に行くこと。
高萩市から3桁国道を使って西へ進みます。幸い斜度はそれ程キツくなく紅葉を眺めながら久々の山に入ります。
5kmも走ったら民家がどんどん少なくなっていきます。
高速道路の手前にあるセブンが最後、しばらくお店はないです。

国道の途中に「花貫渓谷」があります。(写真は花貫さくら公園)
花貫川沿はこういう公園があったりダムがあったりして休憩しながら進めます。
ダムのさらに先に渓谷があって、紅葉真っ盛りのため平日にも関わらずたくさんのハイカーさんで賑わっています。
屋台まで出ていてちょっとしたお祭り、僕もちょっと寄ろうかと思ったけどここで1日使ってしまいそうなのでやめました。
山に入るとグッと坂がキツくなってきます。

途中物産店に寄ってからギコギコ漕いでいたら常陸太田市に入りました。
ここが本日のトップで540mでした。海からのスタートなので丸々540mアップですね。
さすが3桁国道は車通りもそんなにないので走りやすく、色とりどりの木々から秋を感じながら静かにサイクリングを楽しめました。
この国道からは何本も何本も県道が伸びていて探索しがいのあるエリアです。
関東に入ったら熊もいなさそうだし…と思いきや北茨城は今年も目撃情報あるみたいです。福島の山から続いていますからそのまま生息地を広げているんですかね、先月高萩市でも目撃されているようです。恐ろしや。

「道の駅 さとみ」
市境からダーっと下ると国道349号と合流します。
この国道は南北に続く、東西の山のちょうど谷のエリアになります。
交差点にコンビニがありますが1km先に道の駅があったのでそっちに寄りました。
道の駅から見える景色がなんとも長閑な日本の原風景で、トイレ休憩のつもりがのんびりと滞在していました。
朝に作ったおにぎりを食べながらゆったりとした時間を過ごします。
自転車旅って毎日目的地を決めて走っていると案外セカセカしているというか、時間との戦いがあります。
目的地に営業時間があったり、日が出ている時間だったり(逆に夕日が見たかったりするともっと限定的)を考えながら走っていると、こういうのんびりした時間ってあまり少なかったりします。
隣にいたお兄さんも同じ景色を見ながら写真を撮っていて、なんだかいい所だなぁって印象に残る場所でした。

国道461号から県道33号の分岐点。
さあ次の峠はどれほど登るんじゃいと思っていたら、まさかのトンネルが新設されていたので緩い降りでした。
ここのT字路も綺麗だったので大きな改修工事が行われていたんですね。

途中からまた国道461号になった。
大子町(だいご)に入る峠は最後の数kmでいきなり10%超えの斜度になる!!
幸い距離が短いのでエッサホイサと登ればすぐに着きます。
またポツリポツリと民家が現れてきました。
袋田の滝、到着!!

やあ袋田の滝は大盛況だ。
さっきまであんなに人が少なかったのにここだけ一大観光地だね。
駐車場では誘導員たちの熾烈なバトルが繰り広げられていた。どこの駐車場も管理者が違うのか一台でも多く自分の駐車場にと派手な看板で誘導していた。
当然自転車なんか相手にしてもらえず、駐輪場の場所を聞いても「知らない。」とピシャリ一刀両断だ。(こういう時って若いスタッフさんの方が親切だよな…)
滝に行くまでの商店街も気になるけど、まずは滝に向かおう。

料金所で300円を払ってから虹色のトンネルに入る。
おお〜袋田の滝初めて来ましたがこんな感じになっているんですね〜。
色んな人が楽しめるようにアミューズメント的な工夫がされていたりバリアフリー化されていたり、しっかり観光地化されていています。

トンネルの先、滝を一番間近で見れる「第一観瀑台」に着きました。
壁からせり出す形で作られている展望台で僕のカメラでは画角に収まらないほど近くで見れました。
この先エレベーターで第二観瀑台に行くと滝全体が眺められます。
ここのトンネルからパッと現れる感じだったり、展望台からは収まらないサイズ感だったり、好きです。

観瀑台も良く見えるけど、少し離れたここからがいいな〜!!
モミジが一本滝に向かって流れていていい写真が撮れました。
この先の吊り橋を渡った先に袋田自然研究路というハイキングコースで生瀬滝や月居山の方へ歩けます。
生瀬滝の方にもう一つ展望台があって、そこからが良く見えるらしいですが崩落したか工事してるだかで立ち入り禁止です。
ハイキングコースはどんどん袋田の滝から離れて行くので途中で折り返して、また戻ることにしました。
~memo~
高さ120m,横幅73mの大きさを誇る袋田の滝は日本三大名瀑のひとつ(残りは栃木県日光市:華厳の滝・和歌山県東牟婁郡那智勝浦町:那智の滝)。
一直線の流れではなく四段の岩壁を下ることから別名「四度の滝」とも呼ばれます。
紅葉の季節は特に賑わいますが、2月頃から始まる「氷瀑」も有名。次は氷瀑見にいきたいね…
電車ではJR水郡線の袋田駅か常陸大子駅からバスが出ています。

滝の迫力はもちろん、あの削れ立っている岩壁もカッコええ。
あの吊り橋めちゃくちゃ揺れます。
さっきいた観瀑台があれだけ小さく見えるのでこの辺りのスケール感がわかってもらえると思います。

行きとは別のルートで商店街に戻ります。
もうこの団子屋さんは営業していないみたい。店先にはメニュー表やら訪れた芸能人の写真やらが日に焼けていました。

那珂川町まで降りるか悩んだけど、温泉がやってなさそうだったので大子町で一泊することにしました。
大子町の道の駅には安い銭湯がついていたので助かりました。
お風呂に入った後にコインランドリー(家族経営っぽい綺麗なランドリー)で溜まった洗濯物を片付けて色々リセットできました。
町の商店街にある地元スーパーに行きたかったけど改装中で入れませんでした…
今日は走る道も良かったし、滝も綺麗に見れたし楽しい1日でしたね〜
関東に入ってから急に暖かくなって登りは半袖で十分な程でした。東北は一桁気温続きだったのでまさかまたTシャツに袖を通すことになるとは。
こういう季節や土地の機微を肌で感じられるのも旅の醍醐味です。
走行距離:54km
朝:春巻きとご飯
昼:おにぎり
夜:セブンのパスタ
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