日本周遊紀行 4/27 呉市まで

今日も綺麗な青空です。
海も空も綺麗、瀬戸内海は本当に良いところです。

今日のメインディッシュはうさぎ島で有名な「大久野島」です。
忠海港から出ているフェリーに乗っている途中、三原市のおじいさんと大阪から来たおじいさんの3人で話していました。
初対面で会う人も目的が同じだったら打ち解けるのも早い、最後はみんなで写真を撮って下船しました。

忠海港のチケット売り場はうさぎ一色で、侘しさのある港から少し浮くほど華々しいです。

島に着くと、そこいらじゅうがうさぎだらけでした。
人馴れしているのでぴょんぴょんこちらに寄って来ます。
餌持ってなくてごめんね〜

まずは「大久野島 ビジターセンター」に行きました。
大久野島の生態系や保護活動について展示してある資料館です。
大久野島のうさぎはニホンノウサギではなく、海外のアナウサギです。
飼いきれなくなったうさぎが持ち込まれたのが始まりで、繁殖を繰り返しうさぎ島と呼ばれるまでになりました。
うさぎは年に多くて6回の出産、一度に4~8羽の赤ちゃんを産む強い繁殖力があり、島のおかげで敵が少なかった為にうさぎの楽園となりました。

たまに品種の違ううさぎを見ることがありますが、新しく島に持ち込まれ放されてしまったうさぎです。
餌として持ち込まれた野菜がそのまま放置される事で腐って衛生環境が悪くなったり、天敵になる動物の餌にもなる事から、うさぎに危害を加えているそうです。
かわいらしい島で有名ですが、島に対するマナーを守ることは大切ですね。
ぜひ島を巡る前にビジターセンターに訪れて見てください。

小さな島なので1日あれば島じゅう歩いて周れます。
ハイキングにちょうど良い小山や道があります。
「夕日ヶ丘」からの景色、綺麗です。

細いハイキングコースにもたくさんいます。
良い角度だったので、逃げられないようにズームして撮影…
ノウサギではないので、あのピーター・ラビットと同じです。
土壁には巣と思われる穴が至る所にありますよ。

ツツジの一種でしょうか。
街で見るツツジよりもひと回り小ぶりな気がします。
かわいらしいです。

「砲台跡」
大久野島には戦時中毒ガスを製造していた歴史があり、機密性を守るため地図から消された島という暗い側面もあります。
その史跡が島のあちこちに残っていて、それらを見て回るのも島を訪れた理由です。
ビジターセンターの近くに「毒ガス資料館」があり、当時使われていた作業着のレプリカや毒ガス製造の歴史、毒ガスによる被害などを知ることができます。
1929~1944年の間に6,600tもの毒ガス(液体ガス)が作られており、1日8時間以上労働を質のまだよくない防ガス着で作業していたことから、多くの作業員が毒ガスによる被害を受けています。(死者数は数名とされていますが…)
毒ガスの漏れを検知するために天井に鳥カゴを設置して、鳥の安否によって漏れを確認していたそうです。

毒ガスの製造は太平洋戦争時に始まったのもですが、こちらの砲台は日露戦争時に造られたものです。

戦後、毒ガスの破棄が命じられ大量の毒ガスが処理されました。
ここ「長浦毒ガス貯蔵庫」は島内最大の貯蔵庫で、100tのタンクが6基置かれていました。
処理は火炎放射器で燃やされるというものだったので壁には当時の悲惨さを物語る黒い焦げ跡が残っています。
その他は海洋投棄などによって処理されています。海洋投棄を「処理」と書いて適切か悩ましいですが。

少し暗い話になりましたが、今はたくさんのうさぎがいるかわいい島です。
島内には綺麗な景色やハイキングコースがあり、休暇村で宿泊やキャンプもできるとても楽しい観光地です。
自転車で周れますが、くれぐれもスピード注意!!人馴れしているうさぎは自転車でも構わず向かって来ます笑

大久野島を出てまずは腹ごしらえ。
良い雰囲気の定食屋さんを見つけたのでここで山菜そばをいただきました。

大量の貝殻。
何かに使うのか、ばらけないようにしているのか。

呉市に入ってから予約していたキャンプ場まで思っていたより遠い!!
銭湯でのんびりしすぎました。
夜の9時までチェックインできる珍しいキャンプ場なのですがもう8時。
え、あの橋渡るのか…

なんとかキャンプ場に到着。
大きな公園の一部がキャンプ場になっており、隣の体育館ではママさんバレーをやっていました。
キャンパーさんはまばらなのでご飯炊いてしまおう。
せっせと設営して黙々とご飯食べ、寝ます。
良い天気に大久野島へ行けて楽しかったです。


走行距離:87km
朝:パン
昼:山菜そば
夜:ご飯と鶏肉

アーカイブ

カテゴリー

つじののアバター

つじの

自転車で日本一周中!
一周というより周遊といった感じで気になる場所に向かってペダルを回しています。
折角の旅なので備忘録としてブログに書き残しています。
少し旅情のお裾分けができたら嬉しいです。

Bike: Surly Disc Trucker
Camera: Fujifilm X-H1

2023-04-27|タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA